デジタルアーカイブ事業準備室

本年も残りわずかとなってまいりました。

振り返ると、本年度は花祭りの中止・施餓鬼法要の縮小など、当寺の活動も不本意ながら制限せざるを得ませんでした。

そんな中でも、新しい試みとして参加させていただいた活動がありますので、本年中にご紹介いたします。

当寺は、南国アールスタジオ様の「デジタルアーカイブ事業準備室」(https://nangokrstudios.jp/2020/10/14/post-1506/)に全面協力いたしております。

古来より仏教は、お経を写すことにより伝わってきました。筆で書き写した文字がシルクロードなどを通って伝来したのです。

その後、印刷技術が発達してからは、記録・伝承の手段は印刷に取って代わり、書き写す行為は主に「写経」という修行形態へと変わっていきます。

デジタル技術は発達途上といっていいかと思いますが、今後はどのような形で記録・伝承が行われていくのでしょうか。デジタル技術が印刷にとって変わるのもそう遠くないことと感じます。

南国アールスタジオ様のミックスドリアリティー事業には、様々な可能性があると感じます。文字のみならず、文化財としての仏像・建造物等が当寺の様子を伝える立体映像としてデジタルアーカイブされることは、後の文化的資料として大変意義のあることと思います。

また、例えば、板碑の文字がアーカイブされどこでも閲覧可能になることは現在の仏教研究にも多いに意義のあることではないでしょうか。

その他にも様々な可能性を秘めている「デジタルアーカイブ事業準備室」に来年以降も協力を予定しておりますので、関心のある方は南国アールスタジオ様HPやこちらで確認をお願いいたします。

南国アールスタジオHP URL https://nangokrstudios.jp